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保温球について(ハ虫類編)
現在、市販されている保温球
最近、やっと夏の蒸し暑さもなくなり過ごしやすくなってきましたね。朝晩は、涼しさを通り越して、肌寒いくらいです。季節の変わり目は気温が変わりやすく、ちょっと油断していると寝冷えなどで体調を崩してしまいます。
私たちは、外気温に対してある程度、体温の調整によって対応できるようになっています。しかし、ハ虫類は、変温動物なので外気温に大きく左右されやすく、飼い主がしっかりと温度管理をしてやらないとすぐに体調を崩しまい、場合によっては死に至ってしまいます。そこで今回は、ハ虫類に必要な保温球に関してお話をしたいと思います。
現在、市販されている保温球といっても、各メーカーそれぞれ特徴のあるものを販売しているので種類もさまざまですが、ハ虫類に対する保温球の一般的な働きとして以下のことが挙げられます。
- 保温効果
必要とされる温度は、そのハ虫類が生息している原産地によってさまざまですが、保温球を使用することでそれぞれのハ虫類が必要とする温度を供給することができます。温度は、高すぎても低すぎてもハ虫類にとっては好ましくないので、テラリウムサーモなどの温度サーモを使用することで温度を一定に保ち、ハ虫類がより快適に健康な状態で過ごせるようにしてあげる必要があります。また、ESUブライトライトスポットやナイトライトスポットなどのスポット球を使用してケージ内にも温度の差をつけることで、ハ虫類が自分の好みで自由に移動し温度調整を行うことができるようになります。 - 病気の予防
適度な温度を得られなくなると、ハ虫類が本来持っている病気に対する免疫力を低下させてしまい病気にかかりやすくなります。 - 新陳代謝の促進
温熱効果によってハ虫類の血液の循環を良くし新陳代謝を促進します。特に、ESUバスキンヒートなど遠中赤外線を放射する保温球を使用するとより効果的に代謝を促進し、ハ虫類を健康な状態に保つことができます。 - バイオリズムの調整・維持
ほとんどの保温球は何らかの光を放射しています。光はすべてのハ虫類に必要というわけではありませんが、多くの昼行性のハ虫類には必要な要素です。光を照射することで、昼夜のメリハリをつけてハ虫類のバイオリズムの調整や維持に役立っています。
保温球を使用することによって色々な効果を得られることがわかっていただけたと思います。しかし、保温球を使用することで、ハ虫類が球に触れて火傷を起こしたり、温度が高くなりすぎて脱水症状を起こすなど注意しなければいけない点もいくつかあります。そうした異常に気づいてあげるには、みなさんがいつもペットに対して愛情をもち、やさしく見守ってあげる必要があります。
これからの季節、さらに寒さも増してくると思いますが、温度管理には十分注意して大切なペットが元気で快適に過ごせるように気を遣ってあげて下さい。