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観賞魚や爬虫類のケアに関するトピックスを月代わりでご紹介していきます。今までのトピックス内容もご覧になれます。

キンギョすくいの金魚の飼い方

前回までこのコーナーでは海水魚の海水について取り上げてきたのですが、プレゼント応募のアンケートの中に、金魚すくいの金魚を長生きさせるコツを知りたい、というのが結構沢山あったので、今回は夏休みの番外編ということで、夜店ですくってきた金魚をうまく飼うコツについて取り上げたいと思います。

「そうよ、うちの子って夜店へ連れて行くといつもキンギョすくいんトコで立ち止まっちゃうのよねー」なんて言ってるそこのお母さん、この機会に一度チャレンジなさってはいかがでしょう?

金魚すくいをやる前に

金魚

あしたは近所の夜店に連れて行くと子供に約束していて、なおかつ、この子は絶対キンギョすくいをしたがるなー、とわかっているなら、やはり、事前にそれなりの段取りと心積もりをしておくべきでしょう。

だからといって、前もって水槽一式用意しちゃって、そのあげくに一匹もキンギョすくえなかったヨ、なんてのも困りますから、ここはひとつ、バケツをひとつ用意して、子供にはナイショで水道水を一杯汲んでベランダなどの日向に出しておきます。バケツは前に使った時に付いてるはずの洗剤や漂白剤など良く洗い落としてからにして下さい、日向に出すのは、太陽の光に当てるためです。太陽光には水道水に含まれている塩素を無害化させる働きがあります。2、3時間も直射日光に当てればあとは水温が上がり過ぎないように日陰に置いておきます。この中にすくってきた金魚を収容しようというわけです。もしも余裕があるならバケツを2杯用意して水が汚くなったときのために換え水を用意してやれれば万全です。ここで一週間ほど様子を見て、うまくいけそうなら、水槽を用意すれば良いでしょう。

夜店で

お祭りに出かけてあなたのお子さんが、金魚すくいの屋台の前までやってきました。お子さんは、金魚すくいがやりたいことをどんな風にあなたに訴えかけるんでしょうか?

あなたの腕を引っ張って上目づかいで見上げる顔が目に浮かぶようです。

あるいは「これやりたいよー」とかいっていきなり座り込んじゃうんでしょうか?

いずれにしてもすぐにOKしてはだめです。もって帰った金魚には毎日の世話が必要であること、それは飼い主である自分の役目であることを話してちゃんと分からせます。

そして毎日のエサやりや換水をちゃんとできるのかどうか、よく考えさせ、ちゃんと世話することを約束させましょう。

さて、何匹かの金魚をすくえてそれが持って帰れることになったら、金魚すくいのおじさんにすくったのとは別の元気な金魚を見繕ってもらうように頼んでみると良いでしょう。

おじさんが子供思いのやさしい方であるとよいのですが。

持ち帰るときは、紐付きのビニール袋に入れてくれることがほとんどかと思います。熱帯魚みたいに酸素を入れてはくれませんし、入れてくれる水も金魚すくいのおけの水そのままですから、けっして魚にとっては好ましい状態ではないはずです。だからあとはあまり寄り道せずにうちに帰りましょう。(それを理由にすれば、その他に、おめんを買わされたり、わた飴を買わされたりと、余計な出費をしなくてすむかもしれません)特に昼間は車の中に置き去りにしたりしないように。水温があっという間に上がって、魚がゆであがっちゃいますから。もしも帰るまでに水が悪くなりそうなら、コンビニエンスストアでミネラルウォーターを買って袋の水の1/3くらいの量を足してやりましょう。冷蔵庫に入ってたのは冷たいので入れ過ぎないようにしなけりゃいけません。ヨーロッパ産のより国産の、六甲とか南アルプスのものが金魚たちには合っているようです。

金魚とばい菌

魚の体は鱗で覆われていて、丈夫なように見えますが、その外側をおおっている粘膜は容易にはがれやすく、はがれた粘膜は水をすぐに腐らせます。金魚すくいの水の中はすくい用のもなか(あるいは和紙)の溶けたものと金魚の糞と、それから金魚の体からはがれた粘膜とでいっぱいです。

そういった状態の水の中では金魚の病気の元になるばい菌が非常に増えやすい状態にあるということが容易に想像できると思います。

金魚の体にはそういった病原菌に対する抵抗力がちゃんと用意されていて、体の表面の粘膜もそのための物だと言われています。古くなって細菌に犯されそうになった粘膜を次々に捨て去り、新しい粘膜と置き換えることで、病原菌から身を守っているわけです。

しかしながらそれは自然の川や池でのおはなし。魚一匹あたりに無限大に水が分け与えられている自然環境でのおはなしです。金魚すくいの舟の中では、魚一匹あたりに無限大に分け与えられているのは水ではなくて病原細菌、と言うことになります。細菌の増殖速度が魚体からの粘膜の生成量を上回ると、細菌の活動範囲が粘膜から魚体の内部に及び、すなわち魚達が病気になる、ということになります。

ですから、うちについたら、前の日に汲み置いておいたバケツに移してやるのですが、いきなりふくろごと開けてしまうのは禁物です。

水温や水質の変化に対するショックも心配ですが、金魚が入っている袋の水の中にはゴマンとバイキンがいるわけですから、バケツの中に入るであろう病原菌を極力減らすように工夫しなければいけません。

すでに金魚を買っている水槽があって、そこに放そうとする場合でも以上のような理由からすぐには水槽には放さずにバケツでしばらく飼ってみて様子を見るのが無難です。

まず、水温を合わせましょう

袋の水をこぼさないようにバケツの中にぶら下げて、袋の水とバケツの水が同じ温度になるまで待ちます。最低でも30分くらいはつけておきましょう。この時間を十分に取ることで、後々、白点病と言う皮膚の病気にかかる確率を大幅に減らすことができます。

水温が十分に合わさったら、まず袋の水を金魚を流さないように注意しながら半分捨ててください。そして捨てた量と同じだけ、バケツの汲み置き水を足してやります。

魚の状態を見ながらまた15分程度待って、また水を半分捨てて、バケツの水を足してやります。この時点で、袋の中に存在する細菌の個体数は元の袋の水の1/4になっているはずです。と、いうことは魚が病気になる確率も元の状態の1/4・・・と言うことではないでしょうか?

これを何回か繰り返すことで、病原菌を新しい水に持ち込む可能性を極力減らすことができるわけです。5回繰り返せば1/64ですよね。

これだけ水を取りかえれば魚も新しいほうの水に十分慣れているはずですから、最後は魚だけをバケツの水に放してやればいいことになります。

普通のお掃除用のバケツで6〜8リットル入りでしょうか?
魚を水に慣らすのに半分程度使っているはずですからそれに半分くらいの水量で3〜4センチの金魚5匹程度までならエアレーションなしで泳がせておくことができます。

玄関などの温度変化の少ないところに翌日までそっとおいておきましょう。エサもまだやらないほうが良いでしょう。

翌日、そっとのぞいてみてください。魚は元気にしているでしょうか?横倒しになって苦しげに口をパクパクさせていませんか?

体に腫れ上がったりしている所はありませんか?

ヒレや口の周りが白くなって溶け出したりしていませんか?

元気そうにしているなら成功です!

今度の休みには金魚屋さんか、ホームセンターにもっとちゃんと金魚がすごせるようなガラスの水槽を買いにいきましょう。

こっから先はまた今度、機会があればお話したいと思います。